ヤタのカラス。
ヤタは非常に広大なという意味と、ヤ(たくさんの)タ(測量された土地)とした上で、
カラ(宇宙に視点を置いた)ス(図)という意味を内包するものと考えておりま
す。
つまり、高空鳥瞰地図というしだいで、地図と写真を同時表示する衛星画像のよう
なものに
なっているようなことかと思います。
上図はヤタガラスの俯瞰概観図を想定していますが、カラスの嘴にあたるカササ(笠沙)
に始まり、
カラスの尾羽を、尾張という場所で示したものと解します。
尾張は現熱田神宮が当時は海の中であったことから、元熱田として名古屋市守
山区の
尾張戸神社位置を設定しています。
おはりへとは、尾を張ったときの外辺という意味です。
そして、尾張と終はり(終端)を掛けて示して、図形はここまでである旨、宣言して
いると見られます。
また、カササはかささぎというカラス科の鳥を暗示します。
神武天皇の軍を導いたのは、黄金のヤタガラスという精巧地図だったと解釈すれば、
寓意の謎も解けるかも知れません。
は、
拙著の裏表紙でして、右上、太陽神の使い(三本足の烏)が、中東の地
を飛び立ち、
精密地図を日本にもたらしたことを示します。
三本足とは、三角測量術の意味か? 確かなことはわかりません。
なぜ中東か。
そこには古代世界で神聖視された「黄金比率」の粋を駆使した"五芒星形"と"菱
十字形"(ピラミッド幾何学と一致)
が存在しているからです。
しかも、幾何学図形の基礎には、緯度長(1緯度長は111km)が用いられていること
が歴然としています。
つまり、地球の緒元を知っている何者かがいたことになります。
このような前例は、古代を辿るなら、オリエント以外に私は知りません。